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農業へ転職したい!私が農業に転職するまでにやったこと【体験談】

農業へ転職したい!私が農業に転職するまでにやったこと【体験談】 移住・田舎暮らし

普通の事務職だった私(女性)が農業法人に転職し、長野へ移住したのは30歳目前。

農業転職するまでにやったことをブログに書きます。「農業に転職したい」と考えている方の参考になれば嬉しいです。

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農業へ転職したい!

28歳になった頃、都会へ通勤するのが嫌になり「農業をやってみたい」と考えるようになりました。

農家として独立したい気持ちもありましたが、

最初っから農家になるのは難しそう…農業法人へ転職すれば、給料もらいながら農業できるなぁ。

このように考え、インターネットで農業法人へ転職する方法を調べました。そして、見つけたのが「農業人フェア」です。

人材を募集している農業法人などが出展しているイベントのようなものです。自治体の就農相談員さんなども参加していました。

現在も各地で定期的に開催されています。無料で参加できます。

(参考:全国新規就農相談センターのホームページ)

農業に興味がある、これから農業に一歩を踏み出そうとしている方、仕事として農業を考えている方など様々な方が気軽に情報を得られるイベントです。また、本格的に新規就農を検討している方は具体的な道筋や、就職·転職先を見つけることができます。

出典:全国新規就農相談センター

 

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農業人フェアへ行ってみた

池袋で開催された農業人フェアに行ってみました。

農業転職に1歩近づけるかなぁっと、ちょっと期待しながらの参加。

 

農業人フェアは、ぜんぜん堅苦しい雰囲気ではありませんでした。スーツの人もいましたが、私は失礼のない範囲での私服で行きました。

私は「長野でりんご栽培がしたい」ということだけは決まっていました。

残念ながら、その時の農業人フェアではりんごを栽培している法人の出展はありませんでしたが、

私が移住したい「長野県」という共通点から長野県佐久市で露地野菜栽培をしている法人のブースでお話を聞くことにしました。

副社長(農家の奥さん)がとても明るく素敵な人!

話しているうちに5月の連休に農業体験をさせてもらえる事になり、副社長さんと携帯電話番号の交換をしました。

農業法人フェアの雰囲気は硬い感じでありませんでした。世間話しているうちに農業体験に行かせてもらえることになりました。

 

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農業体験に行った。意外とハード!そして多くの女性が就農して活躍していた!

実際に農業体験をしてみると思っていた以上にハードワークでした。

それと、私が想像していたよりも多くの女性が農業の現場で活躍していました。

 

長野県佐久市の露地野菜農業法人での体験

まずは5月の連休を利用して、長野県佐久市の農業法人さんへ宿泊の農業体験。

初日には、新規就農者さん達の交流会に連れて行ってもらいました。

  • 宮城県から父母と一緒に移住して野菜栽培をしている人
  • 一流企業を辞めてレタス栽培に取り組んでいる人
  • 悠々自適に各地の農家へお手伝いに行っている人

などなど…様々なお話を聞くことができました。

 

皆さんの話は農業の事だけに限らず、とっても面白かったです。

いろんな人が農業やってるんだなぁ

 

また、農業法人(露地野菜)では、中国からの研修生も2名一緒に働いていました。

中国からの研修生の仕事はとにかくスピーディー!副社長さんも感心していました。

 

まだ5月だったので野菜の収穫作業はありませんでしたが、7月になると朝4時からレタスを収穫し超多忙なんだそうです!ブヨにも刺されるとか…。

私にとっては2泊3日のハードな体験農業でした。体験だったので楽しかったけれど露地野菜栽培の仕事は想像よりも大変でした。

自分に農業が合うかどうか、体験することは大切かも。想像よりハードワークな場合も。

 

長野県安曇野市のりんご農家での体験

佐久市で露地野菜栽培を体験した後、りんご農家さんで農業体験ができそうなところをインターネットで探しました。

長野県の安曇野の農業法人がありました。

お問合せのメールをして、お盆休みに3泊4日の体験農業をさせてもらえました。

当時その法人さんでは、農家として独立することを前提とした「研修生」という形で働く人を受け入れていました。

  • この会社で出逢って結婚され、来年からりんご農家として独立が決まっているご夫婦
  • 広島にお嫁に行くのが決まり、大好きなりんご栽培を諦めなければならなくて悩んだという女性
  • 東京からIターンして独立を目指す男性。女性。
  • 長野県山形村のりんご農家の息子さん(短期の修行?)

…など若い人が働いていて、男女比は半々くらいだったと思います。

夏(お盆時期)はりんご栽培の仕事が比較的少なく、夏リンゴを収穫して近くの道の駅に出荷する作業などをしました。

夏は日が長いので、5時に仕事が終わってから、自分の畑仕事(自給野菜を育てる)をしている人もいました。

農業体験最終日に社長さんから就農への意欲を聞かれた時、この法人さんに転職する気満々でした。

私がやりたい「りんご栽培」だし、働いている方々がとても優しく、女性も多く活躍していて会社の雰囲気も良かったからです。

 

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安曇野への農業転職を辞める。希望の土地で暮らしたいという思い…

安曇野での農業体験が終わり東京へ帰宅してしばらくしてから、安曇野のりんご農家さんから就職のオファーをいただきました。

ですが、お断りしました…。

農業体験に行った時は、安曇野の法人さんへ行く気が満々でしたが、どうしてお断りしたかというと、「長野県の北部に移住してりんご栽培をし、そこで暮らしたい」そう思っていたからです。

安曇野はもちろん素敵なところです。そして希望するりんご栽培の仕事でした。

農業に転職したいのはもちろんなのですが、もう一つの希望として私の祖父母が住んでいる「長野県北部で暮らしたい」という思いがありました。

また、安曇野の法人さんでは「研修生」というパート扱いなので、冬の農閑期には仕事が無くなり収入もなくなります。それも転職を見送った理由です。

なので、

私の移住したい土地(長野県北部)に転職先を絞り、長野市(長野県北部)で開かれる規模の小さな就農相談会に行くことにしました。

この就農相談会は赤坂にある都道府県センター(長野県事務所)にお話を聞きに行ったときに教えてもらいました。

そこにはりんご農家さん(法人)が出展していて、お話を聞くことができました。

お話を聞いたりんご農家さんは長野県北部にあり「ぜひ就職したい!」と思いました。しかも雇ってくれそうな雰囲気でした(笑)

しかし、履歴書を送ると、そのりんご農家のおばあちゃんからお電話がきて「都合でスタッフ募集しなくなった…」と残念なお返事。

落ち込みましたが、あきらめずに次を探すことにしました。

自分が栽培したい作物や暮らしたいと希望する土地があるなら、妥協しない方が後悔しないと思います。
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長野県北部の農家さんへメールをする。

28歳から農業転職・移住を考え始めましたが、なかなかうまくいきませんでした。

農業転職を諦めて、このまま東京で働こうかなぁ…などと悩んでいるうちに、29歳8か月になってしまいました。

 

でもやっぱり、諦めたら後悔しそうなので農業転職して移住するために行動しよう!と、地元農家さんへメールすることにしました。

地元農家さんへ直接メールしてみよう!何かいい情報があるかも。

 

私の行きたい地域のりんご農家さん(農業法人ではありません)で、インターネット直売をしているところにメールを送りました。

 

以下のようなメールを数件の農家さんに送りました。

○○様

はじめまして、□□(本名)と申します。29歳女性です。ホームページをみてメールをいたしました。突然のメール失礼致します。

現在、△△在住で会社員をしています。

北信地方でリンゴ栽培をしたいと考えています。
北信でリンゴ作りの仕事に携わるにはどのような方法があるのか、可能であればアドバイスいただけませんでしょうか。(農業で就職先等、あるのでしょうか?)

本当に突然のご質問で大変恐縮ですが、何か教えていただければ幸いです。
宜しくお願い申し上げます。

個人農家さんで家族経営なので、人を雇うのは難しいだろうと承知ですが、それでもいいお返事が頂けないかとちょっと期待はしていました。

 

メールを送ったうち、1つの農家さんから以下のような情報をいただきました↓

こんにちは、私にはわからないのでお答えできませんが、北信地方事務所で農業に関することをいろいろ行っているようです。下にHPのURL入れましたのでよかったら参考にしてください。

http://www.〇〇〇~

りんご農家さんから頂いたお返事のひとつに「北信地方事務所に相談してみては?」というヒントがありましたので、すぐに北信地方事務所へ相談のメールを送りました。

自分の暮らしたい地域の農家さん(法人でない)に直接メールすると、いい情報があるかも知れません。
 
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事務所に就農相談(農業転職相談)のメールをする

以下の事を相談のメールでお伝えしました。

  • 佐久や安曇野で農業体験をしたが、私は北信地域でりんご栽培をしたいと思っている
  • 北信地域でりんごの農業法人があるか?
  • りんご栽培を仕事にするにはどのような方法があるのか?

すると、就農相談員さんから以下のような趣旨のお返事をいただきました。

毎年従業員を募集しているわけではありませんが、△△という会社があるので農業法人への就職が希望なら検索してみてください。

就農も考えているようなら、果樹試験場で研修をしながら園地を探すことも可能かもしれません。

教えてもらった会社(△△)は私も検索していて知っていましたが、従業員を募集していなかったのであきらめていました。でも、相談してみるだけでもよいかな?と思いました。

両親からは「きちんと収入があるところに行きなさい」と言われていて、果樹試験場での研修はお金もかかるし、収入がないのであんまり考えてはいませんでした。

 

果樹試験場とは↓

果樹試験場の研修は学生が授業を受けるのと同じで、授業料を支払い講義を受けます。
法人の研修と違い、長野県で栽培しているりんご・ぶどう・もも・梨など幅広い知識が得られます。
また、県内での多くの生産者と知り合うことができます。(長野県の果樹栽培者の多くは試験場研修卒業者なので)
ただし、栽培したい果樹が決まっていて、資金に余裕がないのであれば法人で研修を受けた方が就農への早道かもしれません。

 

以下のようなお返事をしました。

ご返信いただきまして、ありがとうございます。

以前、長野県の就農相談会へ行きました。
その時に、「独立するのはなかなか難しい(まして1人では難しい)。

農業を体験したことがないのなら、まずはワーキングホリデーなどに行って、自分に合っているかどうか試すのがよい」という旨のアドバイスを頂きました。

資金的にも余裕が無く、すぐに独立就農は難しそうなので、働きながら(収入を得ながら)リンゴ作りを学べないかと思い、法人への就職を考えました。(将来独立できそうならばしたいと思ってはいます)

教えていただいた△△(会社名)にもご相談してみようかと思います。
アドバイスいただきまして、ありがとうございます。

 

その後、事務所の所長さんから以下のような趣旨のメールをいただきました。

農業経営の中でりんご(果樹)は永年性の作物なので、自分で苗木を植えて成園になるまで4年はかかります。

就農したい地域で技術習得をしながら、後継者がいなくてやめる方のりんご園を引き継いでやるのが一番初期投資もなく済みます。

りんご栽培するのは最低限色々農機具なども必要ですし、りんごの収入で生活費を稼げるようになるまでの生活費も必要です。

最低3年分の生活費が無いと大変です。

そのため△△(会社名)で4年ほど働きながら、独立した方もいます。

長野県農業大学校等卒業した若い人も働いています。△△(会社名)は完全週休2日で社会保険もかけていただけるしっかりした会社経営です。

△△(会社名)は冬から春はりんごジュースの販売にも力を入れていて通年働くことができます。

先日、奥さんと農業懇談会で一緒になりその後にあなたの話をしましたら、受入OKをいただいています。

直接行かれて話しを聞かれても、一度こちらの普及センターに来られても結構ですので連絡をください。

就農相談員さんと数日メールをやり取りをしている間に、所長さんの方でいつの間にか話が進んでいて、経営者の奥様(副社長さん)に受け入れOKまでもらってくださいました!

びっくり…

さっそく9月の連休に長野へ行って一緒にお話を聞かせてもらうことになりました。

 

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長野県北部の農業法人さんへお話を聞きに行く

事務所の所長さんと就農相談員さんが案内してくれて、一緒にお話を聞くことになりました。

(一個人の就農(転職)の為にここまで対応してくださるなんて、本当に感謝しかありません…)

 

りんご栽培農業法人の社長さんが言っていたことを要約すると↓

やる気があれば受け入れはする。
ただ、あなたに農業が向いているか分からないので、今現在勤めている会社は辞めずに1ヶ月研修を受けた方がいい。
なぜなら、途中でイヤになって辞める人もいるから。
その時に会社を辞めていてはあなたの生活が困ってしまうので。

確かに。

私は体験農業をしたと言っても3日間ほどです。途中で農業がイヤにならない保証はありませんし、その時に仕事を退職していては30歳という年齢からも再就職は難しい。

そこまで心配していただきました。

ですが、現在勤めている会社を1か月も休んで長野へ研修に来るのも難しいので、社長さんの心配をよそに、今の会社は退職しようと覚悟を決めました。

9月の半ば過ぎに「11月から長野へ行きたいのでに退職したい」と会社に退職願いを出しました。

転職先の農業法人の軽トラを運転するため、教習所で「AT限定」を解除しました。運転が下手で何度か試験に落ち、結構お金がかかりました(笑)

軽トラはMT車が多いです。必要があればAT限定は解除しておきましょう。

 

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農業へ転職できました

長野県北部の事務所へメールしてから急展開がありましたが、それまで遠回りしたので農業転職するまでに2年ほどかかりました。

農業人フェア、就農説明会、農業体験、赤坂にある都道府県センターへ直接電話してアポを取りお話を聞きに行ったりしました。家族や友人、他にもたくさんの方々の助けがあり感謝しています。

農業を仕事にするには…

  • 農業人フェアで就農先を見つける
  • 自分で農業法人や自治体に問い合わせて就農先を見つける
  • 自治体の補助金を活用し農家で修行し独立を目指す
  • 果樹試験場で研修を受け独立を目指す

など方法はたくさんありますが、農業をしながら収入を得ることができる農業法人へ転職するのが経済的には1番安定するかもしれません。

農業法人は会社員扱いなので、「独立」とは違いますが、農業法人で何年か修行して農家として独立した人も私の周りにいます。

農業やりたいと思っていたら、ぜひ行動してみてください(*^-^*)