りんごの無農薬栽培って難しいのでしょうか?
試しに家の庭でリンゴ栽培をしてみました。完全無農薬栽培です。
家庭菜園で「ほったらかしリンゴ栽培」してみました。
りんごは無農薬では難しい?
りんごは完全無農薬で栽培もできますが、売れないかも?…家庭用ならいいかも!
りんごを完全無農薬で栽培すると、病気や虫の被害にあって果実の見た目がものすごく悪くなります。
写真は我が家の庭で収穫した、比較的きれいなりんごです。
完全無農薬栽培でお店で売っているような赤くてきれいなリンゴを作るのは、本当に「奇跡のりんご」か「偶然のりんご」だと思いますよー。
我が家の完全無農薬栽培りんごは、春先にりんごの枝を整頓するために切る「剪定」と、
果実がある程度の大きさになるように実の数を減らすために、花の段階で摘み取る「摘花」をしましたが、
その他は「ほったからし」です。
参考に…
「りんごの摘花」は中心の花以外を摘み取ることです。中心の花にがっしりとした良いリンゴが実ります。
※以下の写真は普通にりんご栽培(無農薬栽培でない)をしている畑です。
↓
摘花した後に、更に実の数を減らす為の「摘果」もします。
ですが、自宅の庭で栽培している無農薬りんごは「摘果」をしませんでした。
家庭で栽培した無農薬のりんごを食べてみた
見た目の綺麗でないリンゴしか実っていないのですが、その中でも比較的良さそうなりんごを収穫してきました。
冷やして食べてみることに。
虫食いでないのを収穫してきたこともあって、切ってみると中身は普通です。
見た目の綺麗でない皮も向けば中は普通。
味は?まあまあ甘くて、ちゃんとりんごの味がします。
でも、ちゃんとした畑で栽培している同じ品種(つがる)と食べ比べたらあんまり美味しくなかったです。
普通に農薬を使って栽培したリンゴより甘くないのは、土地(土の質)が要因の1つかもしれませんが、病気や虫のせいで葉の数が少ないことも原因の1つかもしれません。
葉っぱで養分がたくさん作れない分、甘さも減ってしまうのかなぁ…?っと思いました。
家庭でのりんご栽培でも農薬(消毒)は必要?
見た目や収量にこだわるなら、ご家庭栽培でも農薬(消毒)は使った方がいいと思います。
虫食い、病気、果実の変形もあらわれます。品種によってはどんどん落果します。
虫に食べられる
農薬を使わないと、花が終わって葉っぱが出始めたときから毛虫や青虫にも葉が食べられます。アブラムシもひどいです。
春は青虫、毛虫がたかるので、りんごの木の下に行きたくないくらいです。
秋になると成虫になってどこかに飛んでいくのか?いなくなります。
果実も虫に食われます。
筋みたいになってるのは虫に入られてます。上の方も虫に食われてます。
この写真はまだまだ良い方ですよ!
ひどいのは本当にひどい虫食いになります(笑)
切ってみると、芯のところに虫がいることもあります。
病気にかかる
葉も病気にもかかって落ちますし(斑点落葉病とか)
果実も黒星病やすす点病、黒点病とか…黒く汚れたようなリンゴになってしまいます。
汚れるようになるだけなら良いですが、腐ってしまう病気もあるので、そうすると食べられません(>_<)
りんごの幹も、何かの病気か虫のせいなのか?白くなってます…
実が落ちる(落果する)
品種によってなのですが、収穫間際になって勝手に(生理的に)落ちるりんごがあります。
庭で育てている「つがる」は、落下防止剤というホルモン剤をかけないと、次々に落果します。
家庭で栽培するとしても、農薬は使った方がまともなリンゴが実りますが、完全無農薬(消毒なし)で、ほったらかし栽培でも10個くらいは食べられますよ!
我が家は10個くらいは食べられました。
(※苗木を植えてから10年目です)
売ってるリンゴは、ちゃんと決められた回数で農薬が使われています
商品として売れるリンゴのほとんどは、ちゃんと農薬を使っています。
スピードスプレーヤー、通称「SS」(↓)を使って、広い畑に農薬を撒きます。
最近はクーラー付きのSSもありますよ。値段はすごーーく高いです。
いいものだと希望小売価格(税込)¥8,360,000…とか!?定価ですが…。
話がそれましたが、
農薬はしっかり決められた回数、決められた期間内で使っているので、体への害はそれほど心配しなくても大丈夫なんじゃないかなぁ…っというのが個人的意見です。
私はリンゴ栽培の手伝いをしています。収穫時の休憩時間に、とったリンゴを洗わず、洋服の裾とかでちょちょっと拭いて丸かじりしてます(笑)
りんごは普通に皮ごと食べてます。
農薬をちゃんと使っている畑は、リンゴの葉っぱも、果実もイキイキしています。
【追記】この記事にりんご屋様からコメントいただきました。無農薬りんご栽培をするときの参考にしてくださいね↓
完全無農薬は苗木から始めると不可能ではないですよ。
農薬による殺菌に対しての免疫により無農薬が難しくなるので、もし無農薬をやるならば苗木からやるのが正解です。完全無農薬は木酢酢などで消毒するのが一般的になります。
引用元:りんご屋様コメント